

左 会津藩諸士系譜正本 右 石黒家家伝控え
半世紀ほど前、石黒家には、先祖が会津藩士であったという口伝と、「系譜」と記された一冊の文書が伝わっていました。その後、この系譜が会津藩編纂の『会津藩諸士系譜』に収録された石黒家の記録と一致することが判明しました。
1998年に、会津図書館で、両者の一致を確認してから、読み下しに取り組みました。幸い、その前年に、『要略会津藩諸士系譜』が刊行されていたので、著者の芳賀幸雄さんに私の書き下しの校閲をお願いすることができました。
「石黒八右衛門家史料館」各展示室では、書き下しを利用していきますので、原典印影すべてを、本「特別展示室」で公開させていただきます。
「石黒家系譜原典印影」上段:会津藩正本 下段:家伝控










上段:会津藩諸士系譜巻の31-い之部31・石黒八右衛門家系譜
(紙色は薄緑)
下段:石黒家家伝・藩庁提出系譜控え(紙色は薄茶)
※藩庁管理の正本と石黒家に伝わる控えを、上段と下段に配置すると、行の位置に若干のズレが生じ、そのままでは並置した意味がそこなわれるため、正本に空白ページを加えて調整しています。
初代・八右衛門範良ページへ
ニ代から五代ページへ
二代 教隆
三代 教道
四代 老道
五代 十右衛門 孝和
下段石黒家に伝わる控えのこの部分は嘉永五年に書き加えられたため、文政六年に編纂された上段の正本と一致しませんが、石黒家伝来本の記録としてあえて削除しないこととしました。

会津藩正本を管理している会津若松市立会津図書館に、石黒家家伝控を寄贈しました。
戊辰戦争で、城下が灰になった会津では、藩に提出した各家の控が残る事例は希少で、価値が高いということでした。
(図書館近世担当成田司書談)
